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長州力は咳き込みながら笑う ー藤波辰爾関連の本が長州より少ない理由

えーと、かなり前に

 

jumbo-sportsmania.hatenablog.jp

 

という記事を書いておきながら、その内容は中途半端(藤波関連の本が少ない理由はまた機会を改めたい、とか書いたまま)で、今にいたってしまっている。

 

ブログの読者から、「早くその理由を書いて」とのリクエストを複数ちょうだいしているので(ウソ。複数どころかリクエストなんでひとつもなし)、今回は、書いてしまおう。

 

藤波辰爾(どうでもいいですが、「ふじなみ」で変換すると「藤浪」がさいしょに出てくるのがムカツク)と長州力は、性格が全く違うのだ。

 

藤波は、現役時代から現在まで、スキャンダラスな報道がきょくたんに少ないレスラーで、長州はその逆でスキャンダルまみれである。

 

やや強引に書くと、プロレスというものは、

善玉と悪玉とか、ベビーフェースとヒールとか、正規軍と反体制とか、つまり

「良いほう、悪いほう」に分かれるのが常である。

昔は、馬場とブッチャー、猪木と上田馬之助とか。

 

藤波辰爾は、誰がどうみても、悪玉の顔をしていない。ハンサムでさわやかでカッコイイ。ボディも「マッチョドラゴン」というレコードが発売されたりと、惚れぼれするような肉体美で、デブっていない。

 

翻って(ひるがえって)、長州力は、自身で言ってるとおり、ドラム缶のようなカラダつきで、その顔も、ある人に言わせると、長州のまぶたの裏には印鑑が入ってるのではないか、なんて冗談が出るほど、まぶたが深い。ドラゴン藤波と比較して、どちらがハンサムかと問われたら、99%の人がドラゴンとこたえるだろう。

 

つまり、ドラゴン藤波辰爾のほうが、長州よりも、カッコイイのだが。

 

人生のドラマチックさで言えば、圧倒的に長州が魅力的だし、謎が多いし、より長州について知りたくなってしまうのだ。

生い立ち、学生時代、プロレス入り、女性関係、お米のこと、何度かの契約違反、DV騒動、プロレス団体を旗揚げしては不成功に終わる、人を裏切る、裏切られる、借金、酒におぼれる、急に敬語になる、キレちゃいないよなどの名言などなど。

 

考えても見て欲しい。

映画でもTVドラマでも書籍でも、ヒットする作品というのは、主人公がドラゴン藤波のように、平和主義の人はいない。

(いや、平和主義の人が主人公のヒット作はあるのかもしれないが、藤波辰爾ほどの平和主義者は、まずいない。これは断言できる)

 

売れる作品の主人公は、どこか影があったり、過去の秘密がとても知りたいような内容だったり、不道徳だったりするであろう。

 

つまり、長州力が関連する書籍のほうが、藤波のものよりも、ドラマ向きなのだ。

ドラゴンの生い立ちから、プロレス入り、新日本社長時代、無我時代、現在のことなどを書籍化しても、せいぜい美人妻と子どもと猪木馬場のことくらいであろう。

仮に藤波が長州のことを語っても、ドラゴンはいい人なので、編集者が「これは売れる」的なトクダネをしゃべらないし、しゃべれないし、しゃべる気もないだろう。

せめて、西村修との関係くらいなものでろう、マニアが興味をひくのは。

 

何度も書くが、長州は、ドラマチックだ。

だから、長州についての書籍や本やムックの類は、藤波のものよりも多いのだ。

 

先週なんて、DV疑惑が報道されていた、奥さんをテレビの民放地上波に引っ張り出し、テレビカメラの前でデートし、手を握ったり、キスをしたりしていた。盗撮ではないのだ。

長州は、TVカメラに撮られているのを知ってて、そうしたのだ。

 

長州に関しては、田崎さんの書籍が集大成で、出尽くしたかな、と思っていたが

まだまだ、長州ネタで何かがありそうだ。

 

ちなみに、わたしは、ドラゴン藤波辰巳派だ。

 

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